
「伊豆へ旅行したいけれど、車がないと楽しめないのでは?」
伊豆は観光スポットが広い範囲に点在しているため、車で巡るイメージが強い地域です。実際、複数の観光地を効率よく回るなら車が便利ですが、行き先を伊東や伊豆高原に絞れば、電車と路線バスを使った旅行も十分に楽しめます。
大切なのは、車で巡る旅行と同じように予定を詰め込まないこと。
駅から歩ける場所、路線バスで向かいやすい観光スポット、送迎のある宿を組み合わせれば、運転を気にせず景色や温泉、食事を楽しめる旅になります。
車なしの伊豆旅行は、エリア選びが大切
車なしで伊豆を訪れる場合は、伊豆半島全体を一度に巡るより、鉄道沿線のひとつかふたつのエリアに絞るのがおすすめです。
伊東・伊豆高原周辺では、JR伊東線と伊豆急行線が海沿いを走り、伊東駅や伊豆高原駅から各観光地へ向かう路線バスも運行しています。
まずは、それぞれのエリアの特徴を比較してみましょう。
エリア | 移動方法 | 向いている過ごし方 |
|---|---|---|
伊東駅周辺 | 徒歩・路線バス | 温泉・街歩き・外食 |
伊豆高原駅周辺 | 徒歩・路線バス | カフェ・美術館・自然散策 |
大室山周辺 | 路線バス | 絶景・動物・レジャー |
城ヶ崎海岸周辺 | 電車・バス・徒歩 | 海岸散策・景色 |
車なしの伊豆旅行では、観光スポットの数を増やすより、駅やバス停から移動しやすい場所を組み合わせることが大切です。1日に訪れる場所を2〜3か所程度にすると、乗り換えや待ち時間にも余裕を持てます。
伊東駅周辺は徒歩でも楽しみやすい
初めて車なしで伊東を訪れるなら、伊東駅周辺は候補に入れやすいエリアです。
伊東駅から海側へ歩くと、商店街や飲食店、温泉旅館が並ぶ市街地が広がっています。
松川沿いと東海館を歩く
伊東駅から街中を歩き、松川沿いの遊歩道へ向かうコースでは、温泉街らしい風景を楽しめます。
川沿いには、昭和初期の温泉旅館建築を残す東海館があります。周辺をゆっくり歩くだけでも、昔ながらの湯の街らしい雰囲気に触れられます。
夜には松川沿いの竹あかりを眺めながら散策するのもよいでしょう。
伊東オレンジビーチで海を眺める
伊東オレンジビーチも、伊東駅周辺から徒歩で立ち寄りやすい場所です。
夏の海水浴だけでなく、朝の散歩や、チェックイン前後に海を眺めながら過ごす場所としても利用できます。

夜の外食にも向いている
伊東駅周辺には、海鮮料理や寿司、居酒屋、喫茶店などがあります。
宿の外で夕食を楽しみたい場合は、伊東駅や温泉街から歩いて戻れる宿を選ぶと便利です。お酒を飲んだあとに運転する必要がないのも、電車旅ならではの過ごしやすさです。
伊東駅周辺は、温泉・海・街歩き・外食を徒歩で組み合わせやすいエリアです。
伊豆高原は電車とバスを組み合わせる
伊豆高原には、大室山や城ヶ崎海岸、動物公園、美術館など、さまざまな観光スポットがあります。
ただし、観光地同士は離れており、坂道も多いため、すべてを徒歩で巡るのは現実的ではありません。
伊豆高原駅を拠点に、路線バスや宿の送迎を組み合わせると動きやすくなります。
大室山と伊豆シャボテン動物公園
大室山と伊豆シャボテン動物公園は隣接しているため、車なし旅行でも同じ日に組み合わせやすいスポットです。
東海バスでは、伊豆高原駅から「シャボテン公園」方面への路線が運行されています。公式案内では、伊豆高原駅から大室山・シャボテン公園までの乗車時間は約24分とされています。東海バス
大室山の山頂へはリフトで向かうため、天候や運行状況も確認しておきましょう。
城ヶ崎海岸は歩く距離を確認
城ヶ崎海岸周辺へは、伊豆急行線の城ヶ崎海岸駅や路線バスを利用できます。
ただし、駅から門脇つり橋周辺までは距離があり、公式観光情報では城ヶ崎海岸駅から徒歩約35分と案内されています。伊東の観光・旅行情報サイト
海岸沿いには坂道や起伏のある場所もあるため、歩きやすい靴がおすすめです。体力に不安がある場合は、バスやタクシーを組み合わせると負担を減らせます。
宿の送迎サービスも確認しよう
伊豆高原のホテルやペンション、貸別荘には、伊豆高原駅からの送迎に対応している施設もあります。
送迎の有無だけでなく、予約が必要か、対応時間が決まっているか、チェックアウト後にも利用できるかを確認しておきましょう。
宿によっては、荷物を預けてから観光へ出かけられる場合もあります。
伊豆高原では、駅から宿までの距離だけで判断せず、坂道の有無や送迎サービスも確認しておきましょう。地図では近く見えても、荷物を持って歩くと負担になる場合があります。
路線バスを使うときのポイント
伊東・伊豆高原周辺では、東海バスを利用して、大室山、伊豆シャボテン動物公園、小室山、一碧湖などへ向かうことができます。
伊東駅には複数のバス乗り場があり、行き先によって乗り場が異なります。東海バスの公式案内では、大室山方面は伊東駅5番乗り場、海洋公園や伊豆高原駅方面は2番乗り場などに分かれています。東海バス
行きの時間だけでなく、帰りも確認する
路線バスで観光するときは、目的地へ向かう時間だけでなく、帰りのバスも先に確認しておきましょう。
都市部のように短い間隔で運行しているとは限らず、一本逃すと待ち時間が長くなることがあります。
特に夕方以降は選択肢が少なくなる場合があるため、宿の夕食時間やチェックイン時間から逆算して予定を組むと安心です。
バス停の名前をメモしておく
同じ観光地でも、利用する施設や入口によって最寄りのバス停が異なる場合があります。
乗車前に次の内容を確認しておきましょう。
乗車するバス停
乗り場番号
行き先表示
降車するバス停
帰りの発車時刻
運賃や支払い方法
スマートフォンの充電切れに備えて、時刻表の画面を保存するか、紙にメモしておくと安心です。
フリーきっぷが便利な場合も
伊東・伊豆高原周辺では、対象エリアの路線バスを利用できるフリーきっぷが販売されています。
東海バスの「伊東・伊豆高原2日券」は、伊東・伊豆高原エリアのほぼ全域を対象とした乗車券で、大室山や伊豆シャボテン動物公園、小室山などを巡る際に利用できます。対象施設の割引特典が付く場合もあります。東海バス
価格や販売場所、利用範囲は変更される可能性があるため、旅行前に公式サイトで最新情報を確認してください。
マーカー指定:「バス旅では、帰りの時刻を先に確認する」に黄色マーカー
路線バスを利用するときは、バス旅では、帰りの時刻を先に確認することを意識しておきましょう。
車なしで巡る1泊2日の過ごし方
車なしの伊豆旅行では、移動の多い観光地を初日と2日目に分けると、無理のない旅程になります。
1日目は伊東の温泉街を歩く
伊東駅へ到着したら、まずは宿に荷物を預けます。
その後は松川遊歩道や東海館、伊東オレンジビーチを巡り、夕方には早めに宿へチェックイン。夜は温泉街で食事を楽しむか、宿でゆっくり過ごします。
2日目は伊豆高原へ移動する
2日目は伊豆急行線で伊豆高原駅へ向かい、路線バスで大室山方面へ移動します。
大室山と伊豆シャボテン動物公園のどちらか一方、または時間に余裕があれば両方を楽しみ、伊豆高原駅へ戻る流れです。
観光地を増やしすぎず、帰りの電車に余裕を持たせるのがポイントです。
1泊2日なら、1日目は徒歩で伊東温泉街、2日目は電車とバスで伊豆高原という組み合わせがおすすめです。移動方法を日ごとに分けると、乗り換えが複雑になりにくくなります。
車なし旅行で事前に確認したいこと
車なしの伊豆旅行を快適にするためには、出発前の準備が大切です。
宿泊場所は駅からの距離だけで決めない
宿を選ぶときは、駅からの距離だけでなく、夕食の有無や送迎、周辺の飲食店も確認しましょう。
伊豆高原では、地図上の距離が短くても坂道が続く場合があります。大きな荷物がある場合は、駅から徒歩圏内の宿か、送迎のある宿を選ぶと安心です。
荷物はできるだけ軽くする
電車やバスを乗り継ぐ旅では、大きな荷物が移動の負担になります。
必要に応じて、駅のコインロッカーや宿の荷物預かり、宅配サービスなどを利用しましょう。
タクシーも選択肢に入れる
すべての移動を公共交通機関だけで完結させようとすると、かえって時間がかかることがあります。
駅から宿まで、観光地から次のバス停までなど、負担の大きい区間だけタクシーを利用する方法もあります。
複数人で旅行する場合は、料金を分けることで利用しやすくなることもあります。
最新の時刻を確認する
電車やバスの時刻、フリーきっぷの料金、施設の営業時間は変更されることがあります。
旅行前日と当日の朝に、伊豆急行、東海バス、各施設の公式サイトで最新情報を確認してください。
車なしだから楽しめる伊豆旅行もある
車があれば、伊豆の観光スポットを効率よく巡ることができます。
一方、車なしの旅には、運転を気にせず景色を眺めたり、温泉のあとにお酒を楽しんだり、海沿いを走る電車そのものを楽しんだりできる良さがあります。
すべての観光地を回ろうとせず、ひとつの街や景色をゆっくり楽しむ。
伊東駅周辺の温泉街と、伊豆高原の自然を電車やバスでつなげれば、車がなくても伊豆らしい時間を過ごせます。
